英字新聞を読もう!

英語学習をする上で、英字新聞はとても役に立ちます。

英字新聞というのは、その国に住んでいる外国人のために、現地の時事的な話題や事故、国際情報の記事を英語で掲載した新聞のことです。

日本で販売されている英字新聞は、日本の新聞に掲載されている時事的な話題の記事が英語で掲載されています。 たとえば日本を騒がせている政治関連の話題、日本人を震撼させた事件について、英語で書かれています。

日本語の新聞と英字新聞を読み比べすると、同じ項目をどのように英語で文章化するのかがよくわかります。

英字新聞を原文、日本語の新聞を翻訳の対訳と考えることができます。対訳として読むなら、同じ新聞社のものを使うといいでしょう。

たとえば読売新聞では、系列で英字新聞を作っています。外国のトップジャーナリスト、政界の要人のインタビュー記事の原文を英字新聞に、翻訳を日本語の新聞に載せています。これなどはまさに対訳です。

他社の発行する日本語の新聞と英字新聞を読み比べする場合、同じ事柄でも切り口が違っていたりするので、必ずしも完全な対訳ではありません。 

読み比べするのが大変なら、英字新聞だけを読んでもいいでしょう。

英字新聞だけでも英語上達の効果はあります。ひたすら読むことで英語を読むのに慣れていくのです。日本で起きている問題について、英語的にとらえる助けになります。

ペーパーバックの英語の小説を読むのもいいでしょう。作家の村上春樹はペーパーバックの英語の本をひたすら読むことで、速読の能力を高めたと語っています。

彼はデビューした直後にはもう、翻訳の本を出せるくらい英語の読みとりが上達していました。

彼のデビュー作には、自分で読んだ本の翻訳が随所にちりばめられていましたが、当時ジャズ喫茶の店長だったとは思えないほどプロフェッショナルな内容でした。

しかし文学作品には風化の問題が必ずつきまといます。

私たちが夏目漱石の文学作品を読んで違和感を感じるように、文学作品の英語というのは、現在使用されている文体とは異なります。要するに古臭い、あるいは堅苦しいのです。

英字新聞なら、今日、その日の問題のために書かれた記事ですから、文体も現代的です。 今現在使用されている文体で、頻繁に使用されている言葉で書かれています。

そして外国人と英会話をする時に自然に聞こえるのは、英字新聞で使用されている英語のほうなのです。TOEICや英語検定で出題されるのも、結局のところ、英字新聞で使用されている英語のほうです。

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