自然な英語を身につけよう!
ネイティブと英会話するときは、自然な英語で話したいものです。日本語をそのまま英訳したようなやり方で話しても相手には伝わりにくいしですし、不自然です。英語らしく話すには、英語の文の組立て方を知ることが大切です。
私たちが学校で習った和文英訳のやり方で、日本語で考えたことを置き換えようとすると、まず主語を先頭につけて、日本語なら最後に言っていた動詞を一番上に持っていって…という風に作っていくことになります。
これは間違いではないです。しかし、日本語と英語という全く構造の違う言語を「自然に」置き換えることは簡単ではありません。なんとなく変な文章になってしまいます。日本語から英語に置き換えないで、はじめから英語で文章を組み立てられるように訓練しましょう。
また複文構造の時、単文 + 関係代名詞(which、thatなど)+ 単文 + 関係代名詞という風に作っていくと、やたらと長い文章になってしまいます。自然な英語はもっと単純です。
たとえば、「英語を勉強することは楽しい」という文を作るとします。これを、学校で習ったように it で始まる that 節の文にすると、It is fun that is to learn English . となり、助詞(is)が2個も必要になってきます。
これを自然な英語に直すと、Learning English is fun .となり、助詞が1つですみます。自然な英語では、動名詞など、日本人にはあまり思いつかないような言葉を主語に持ってきて文を簡略化するのです。
1つの助詞に多くの意味を持たせるのも英語の特徴です。たとえば、「~を使って」というフレーズを英文にするとき、"usig …"と use を使わなくとも"by …"とした方がとても自然です。byの中に、「使う」という動詞的な意味も含まれるのです。助詞を効果的に使って冗長さを回避しています。
構文を利用したり辞書の意味をあてはめて文を作るのではない自然な英語を身につけるとか、日本語ではなく英語を頭に思い浮かべるとかいうのは一朝一夕にはできません。訓練が必要です。
かといって、ネイティブと会話しながら訓練しようとして、いちいち考えこむようになって相手と気まずくなってしまってもいけないので、まずはライティングで練習しましょう。和文英訳をするときに、これらの点に注意しながら行うようにします。合わせてたくさんの英文を読み、英語らしい文に触れておくことが必要です。