まずはリスニングからはじめよう!

英会話を楽しむためにはリスニングの上達が不可欠です。英会話というと、スピーキングの能力を高めようとする人がいますが、実はリスニングの能力を高めることの方が大切なのです。

聞き取りができれば、発話はそれほどでなくても、会話は成立するといわれています。リスニングが第一で、スピーキングはその次です。

リスニングを上達させるには、なるべくたくさんの英語を聞くことです。そして理想的なのはいうまでもなく、留学することです。

しかし諸々の事情から、簡単には留学できない人がほとんどです。仕事や家庭、学校がありますし、手続きも簡単にはできません。

ですから、日本に住みつつ毎日英語を聞く環境になるには、自ら環境を作り出していく努力が必要です。

一番手っ取り早いのは、テレビやラジオを活用することです。テレビやラジオでは、英語を流す番組が毎日作られています。

NHKならテレビ講座、ラジオ講座を始め、NHKニュースはバイリンガルで英語にして聞くこともできます。ラジオならインターFM(76.1MHz)がおすすめです。朝から晩までネイティブのDJで構成されています。

リスニングの練習をするときは、えり好みをしていてはいけません。とにかく何でもいいから聞きまくります。

オーストラリアの英語はなまりが強いから参考にならないとか、イギリス英語を習得したいから、イギリス人の話す英語以外は聞かない、などと言っていたら、練習の機会が少なくなってしまいます。

また逆に、アメリカ英語だけを聞いていたら他の英語圏の英語が聞きとりづらくなるからという理由で、まんべんなく聞こうとするのもいけません。

英語圏によって、多少英語は違うものですが、英語の初心者の場合、そうした違いはあまり気にしなくても大丈夫です。アメリカ英語ばかり聞いていたからといって、あるいはイギリス英語ばかり聞いていたからといって、他の英語圏の英語が聞き取れなくなることはないのです。

たくさんの英語を聞くことのメリットは、ネイティブがどのような発音の仕方をしているのかがつかめることです。

ネイティブは、1文のうち、1単語1単語をはっきりくっきり、丁寧に発音しているわけではありません。もし英語の構文を思い浮かべながらリスニングしていると、あるべき単語がきちんと発音されずに次に進むので、混乱してしまいます。

英語の場合、文と文をつなげて発音しますし、強調する単語以外は平坦に早く発音します。何回も聞いているうちに、ネイティブの発音における取捨選択の仕方がだんだんつかめてきます。

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