単語力の向上に努めよう!
単語を覚えるほど英語は上達します。英語学習についての書籍などで、単語の力を軽視する意見もありますが、私はそうは思いません。
単語の力を軽視する人たちは、単語を知らなくても相手に伝わるといいます。ネイティブと英語で話したいという強い気持ちさえあれば、あり合わせの単語をつなげるだけでも相手に伝わるのだそうです。
要はハートだというのですが、私には根性論を唱えてるようにしか聞こえません。
単語をほとんど知らずに、気持ちだけぐいぐい前に押し出して会話しようと思うと、引っ込み思案に話すよりは通じるかもしれません。しかし「なんとなく」通じるだけです。
道を聞くとか、タイヤがパンクしてしまったから交換するのを手伝って欲しいとか、表層的な会話をするときには、それで事足りるのかもしれません。しかし、自分の気持ちや考え方などを伝えようとする時には難しいです。
単語力がないと、道を聞いたりパンク修理が済めばそれで終了、以降の関係構築は望めません。外国人と友達になって次の機会も望めるような人間関係を構築したいのなら、単語力は絶対に欠かせないのです。
単語を知れば知るほど、自分の気持ちを表すのに適した言葉を知ることになるので、うまく気持ちを伝えることができます。
単語を知らないと、ネイティブが話しかけてくれても大部分は聞きとれずに素通りしていくだけです。外国人が、あなたと仲良くなろうと思って投げかけてくれた会話の種を、みすみす逃しているのです。
また、これはもっと悲しいことで、しかもかなりの確率で発生してしまうことですが、「なんとなく」通じたつもりになっていても、実は通じていないことがあります。
西洋人でもシンガポール人でも、英語圏の人はみんなフランクです。こちらの言った意味をあまり把握できなくても、笑みを浮かべて受け入れてくれることがあります。
こちらは、向こうが笑みを浮かべたので通じたと思ってうれしくなり、笑みを返します。お互い笑顔で会話が終了し、意思の疎通ができているように見えても、実は全くできていなかったということも起こりえます。
ですから、やはり「なんとなく」ではいけないのです。きちんと単語を知っておくべきです。
熟語も大切です。 中学生で習うような単語と助詞の組み合わせで、思いもよらないような意味になる熟語が英語にはたくさんあります。知っておかないと、これも誤解のもとになります。
というわけで、通学・通勤中・家事の合間に単語帳を開いたり付属CDを聞いたりして、単語力の向上に一生懸命努めましょう。