フレーズで覚えよう!
英語を勉強するときはフレーズで覚えるようにしましょう。英語では頻繁に使われる言い回しがありますが、そうした言い回しを丸ごと覚えるのです。
たとえば「何が欲しいの?」という文章を言うときですが、「こういうときは be 動詞じゃなくて do を使って、動詞と名詞をひっくり返して、最後は…ええと…、『欲しい?』だから "want?" か…」というように頭で考えながら作ってはいけません。
"What do you want?" というフレーズを丸ごと覚えてしまって、そのまま言うようにしましょう。
頭で考えながら英文を作ると時間も手間もかかってしまいます。これは、せっかく手に入れた完成品をネジ回しで全部分解してから、また組み立て直すようなものです。
世界に誇る技術立国の日本人ですから、ついつい組み立て直したくなるのはわかりますが、手抜きをすることも必要です。フレーズを丸ごと覚えてしまえば、そのまま再生ボタンを押すだけで済みます。
フレーズで覚えることのメリットとして、時間と手間を省けること以外に、自然な英語が身につくという点が挙げられます。
分解してから作り直すやり方だと、どうしても自己流になりがちです。英語初心者が自己流に作ってしまうと不自然になります。順序を間違えたり、単語を間違えて使ったりしてしまうのです。
せっかく組み立て直した英文が、ネイティブにとって意味不明な英文となり、通じなくなったら意味がありません。ネイティブが使っているフレーズをそのまま借用するのが一番自然なのです。
学校の英語の授業で習う英語は「分解・組み立て型」ですが、NHKのラジオ・テレビ講座で習う英語は「フレーズそのまま型」です。
NHKのラジオ・テレビ講座では、講座ごとにキーフレーズが紹介され、それが実際にどのような場面で使用されるかを学べます。旅行や日常生活でよく使われる自然なフレーズばかりが選ばれています。
文法説明はありますが、あくまでフレーズの実用性を証明するためであって、分解・組み立てを推奨するためではありません。
英語を効率的に話せるようになるにはどのような方法が最適なのか、よく考えられた授業の構成で、英語学習をする人にはぜひおすすめしたい講座です。紹介されるフレーズを丸ごと覚えて、適した場面でそのまま使ってみるようにしましょう。